犬牙（読み）ケンガ

デジタル大辞泉 「犬牙」の意味・読み・例文・類語

けん‐が【犬牙】

１ 犬のきば。
２ 犬のきばのように、互いに食い違ったり入り組んだりしていること。「犬牙錯綜さくそう」

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精選版 日本国語大辞典 「犬牙」の意味・読み・例文・類語

けん‐が【犬牙】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 犬のきば。
  3. ② 犬歯(けんし)。〔解体新書（1774）〕
  4. ③ ( ━する ) 犬のきばが互いに入り違ってかみあっているように、土地の境界などが入り違っていること。くいちがい。交錯。
    1. [初出の実例]「右寺田堺内、元来犬牙百姓口分墾田」(出典：東南院文書‐天平神護二年（766）一〇月二一日・越前国司解)
  5. ④ 植物「みつもとそう（三本草）」の異名。
    1. [初出の実例]「荒艸穿二亀背一、乱虫入二犬牙一」(出典：艸山集（1674）一六・饑年有感)

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