マクロライド殺虫剤(読み)まくろらいどさっちゅうざい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マクロライド殺虫剤」の意味・わかりやすい解説

マクロライド殺虫剤
まくろらいどさっちゅうざい

殺虫剤を化学構造に基づいて区分したときの分類の一つ。マクロライド殺虫剤は、放線菌より単離された殺虫・殺ダニ・殺線虫活性を有する16員環マクロライド同族体を有効成分とする殺虫剤の総称である。同族体の種類とそれらの混合割合によりアバメクチン、エマメクチン、イベルメクチンおよびミルベメクチンが存在する。とくに、マツノザイセンチュウに効果のあるミルベメクチンやネマデクチンは、松枯れの防除剤として使用されている。その殺虫作用の詳細は不明であるが、アベルメクチンやミルベマイシンは、γ(ガンマ)-アミノ酪酸GABA(ギャバ):gamma-aminobutyric acid)受容体やグルタミン酸受容体の塩素イオンチャネルを開いた状態にする活性があることが知られている。

[田村廣人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む

OSZAR »