フィチン(その他表記)phytin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィチン」の意味・わかりやすい解説

フィチン
phytin

フィチン酸のカルシウム塩およびマグネシウム塩をいう。水にほとんど溶けない白色粉末として得られる。植物種子穀物ジャガイモの汁などから調製される。フィチン酸はイノシットのヘキサリン酸エステルで,酵素の作用で1分子のイノシトールと6分子のリン酸に分解されるので,種子におけるリン酸の貯蔵物質と考えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフィチンの言及

【イノシット】より

…サメでは貯蔵エネルギーとして蓄えられているらしい。イノシットは自然界に広く分布し,植物のリン酸貯蔵物質であるフィチンはミオイノシットの六リン酸エステルのカルシウム‐マグネシウム塩である。誘導体のフォスファチジルイノシットは特に動物の脳に多量に存在するが,その生理機能はよくわかっていない。…

※「フィチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む

OSZAR »